スポンサード リンク



中国人民元相場に異変 人民元連日ストップ安 内需なんてそう簡単に増やせるものではないんですよ



厳しい値幅制限付ながら変動制相場に移行してからというもの、人民元の対米ドル相場は右肩上がりを続けてきましたが、ここにきて相場が反転、人民元安の流れに変わっています。

人民元が連日で変動幅の下限に、元安容認か―中国(Record China)
中国当局が人民元安容認に政策転換か 観測広がる(サーチナ)

別に為替投機を行っている訳ではないのですが、日中を行き来する者としては為替は避けて通れないものですからね。気にならないというのはウソです。

で、その為替相場に異変が起きてます。人民元相場を低く固定して外貨を荒稼ぎしてきた中国に対する諸外国、特にアメリカからの圧力を受け、2005年(だったよね)から値幅制限付ながら変動相場制に移行したのですが、それから上昇する一方だった人民元が「暴落」してます。

まぁ暴落と言っても値幅制限付なので大したことはないのですが、重要なのは流れが変わったこと。ゆっくりながらも人民元相場を上げてきたので、外圧もそれなりに抑えられてきたのですが、今は輸出企業を救う方が先決と判断したみたいです。余裕なくなってきましたね。

「内需拡大内需拡大」とうるさいですが、内需なんてそう簡単に増やせるものではありませんし。第一、そんなに簡単に増やせるものならとっくに増やしていたでしょ。外需に過度に依存した経済のリスクは重々承知しているはずですから。ちなみに中国の外需依存度は2007年の統計で37.43%もある典型的な外需依存国です。ちなみに日本は15.46%。中国って日本の二倍以上も外需に依存しているの!?と思われるかもしれませんが、実は日本の外需依存は小さいんですね。マスコミとかが「外需依存日本」のイメージを作り上げてしまったので、勘違いしている人多いですけど。

そんな訳で、輸出企業が連鎖倒産したら失業者が増大しますから、内需拡大のための給料増大も何もあったものではありません。

1997年のアジア金融危機の際は不動産バブルを起こすことで内需を拡大させましたけど、その不動産価格は今や目一杯のところまできてますから、同じ手段は使えない、ということで、結局は外需依存で行くしかないんですね。

で、為替です。輸出企業保護のために一時的に人民元を落とす方向に切り替えたのかもしれません。ただ、そうなるとまた外圧が高まるのは言うまでもないこと。特に中国が黒字を稼ぎまくっているアメリカが、労働組合の影響力が強い民主党オバマ政権になることを考えると、保護主義化するアメリカと、後がない中国との間で丁々発止の貿易摩擦が始まりそうですね。見物ですよコレは。

中国の陰に隠れて日本への風当たりは小さくなりますが、それはそれでちょっぴりさびしいものもあります。ジャパンバッシングは今や昔の話、今やジャパンパッシングですよ。

なのに肝心の政治が……いつまでお子様レベルの政治ごっこを続けるつもりなんだろう。

スポンサード リンク

Amazon