ついにGoogleが反旗を翻しました。中国の軍門に下ってから3年……ぐらいかな。当時は「Googleよお前もか」と揶揄されたものですが、金融危機以降鼻が90°直角にソリ上がっていた中国様のお顔に、モロに冷や水をひっかけてくれました。
関連ニュース検索: Google 中国 撤退(Googleニュース)
巨大市場という経済的利益をチラつかせて、多国籍企業はおろか、世界各国をもポチ化しはじめていただけに、中国政府としては寝耳に水だったことでしょう。現在慌てて対応を検討している模様です。
米グーグルの中国事業撤退の可能性で情報収集中=中国政府高官(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100113-00000241-reu-bus_all
将来的な経済的損失は相当なものになるでしょうが、少なくとも、歴史に汚名を残すことはなくなる訳で。その崇高な精神にひとまずは拍手を。
もちろん、経済面から言えば、現状Googleの利益に占める中国市場の割合は微々たるものであることも、今回の義挙を支える要因になっているんでしょうけど。
ちなみに、多分勘違いしている人も多いと思うので、一言付け加えておきますと、「中国事業撤退」とは、中国におけるローカライズ事業の撤退を意味しており、中国でGoogleがまったく使えなくなる訳ではありません。
国際版の中国語版は引き続き使えます。もちろん、中国当局がフィルタリングしなければ、の話ですが。
個人的には、当局がGoogleの国際版を完全にシャットアウトしてしまうとは思いません。Twitterは完全に遮断していますが、Googleは有名すぎて今更シャットアウトするのも難しいですし、検索サイトにおけるキーワード単位のフィルタリングは技術的にも一定のレベルに達しているので、サイトまるごとシャットアウトする必要はありませんから。
ちなみに、フィルタリングの範囲を拡大することは、フィルタリング回避ソフトの普及を後押しすることにもなるので、このあたりのバランスの取り方は中国当局も悩んでいるものと思います。
現状では、政治的に敏感な季節(例えば重要な会議期間中)とか、政治的事件が発生したしたときに、フィルタリングの範囲を拡大するという形をとっているみたいです。イザというときのためのノリシロは残しておく、というスタンスですね。
フィルタリング回避ソフトと終りの無い競争をしている以上、常日頃から全力疾走する訳にはいかないんです。
それはそれとして、今回の騒動で苦しくなるのがマイクロソフト以下中国と商売している米IT企業です。改めてカネと名声をかけて踏み絵を踏まされることになるのですから。

